代表メッセージ

株主の皆様へ
「高い成長を取り戻す転換点の年とする」


第18期(2022年1月期)は、長引くコロナ禍による消費マインドの落ち込みの影響を大きく受けた一年になりました。
 特に、BUYMAの得意領域でもあるラグジュアリーグッズに関しては、コロナ禍前の2019年と比較すると日本全体で約2割も消費額が減少したという調査結果があり、本格的な回復にはまだ時間がかかる見込みです。
 このような環境の中、BUYMAでは、引き続きデータドリブンの経営を加速し、機動的に施策を打ち続けましたが、前年からの成長率は107%となり、目指していた水準から比べると物足りない一年となりました。
 Good Newsとしては、SELL側(出品者向け)の施策として、“Specialty” Marketplace戦略に則り、個人だけでなく世界中のショップとの連携を進め、品揃えをさらに充実させました。また、出品機能やタイムセールや配送サービス、データ活用などにおいても機能を改善し、進化を遂げることができました。
 BUY側(購入者向け)の施策として、オウンドメディアやSNSの活用が好調でした。
 YouTube向けに作成したレビュー動画は再生回数が10万回を超えるなど大きな可能性を感じました。
 ラグジュアリー消費は前述のとおり、不調でしたが、ライフスタイルカテゴリをはじめとする好調なカテゴリではプロモーションを強化し、大きく成長することができました。
 データドリブンという視点では、データサイエンスとマーケティングオートメーションを駆使し、充実した品揃えを適切なお客様に適切なタイミングで提案する技術革新も進化しました。
 一方、年間を通して、新規会員の獲得に苦戦しました。
 主な要因として消費マインドの落ち込み以外に、BUYMAの認知度と質に課題があると考えています。
 BUYMAの認知率はここ数年40%後半で推移し拡大しておらず、特に若年層の認知は10%程度にとどまっています。
 また名前は認知していても、他サイトとの違いや魅力が伝わっておらず、2015年に実施した大型マスキャンペーンの効果はほぼ刈り尽くされており、新たに認知施策の必要性を感じています。
 GLOBAL BUYMAにおいては、PS Eliteと呼ばれる専属のパーソナルショッパーの登録が増加し品揃えが充実したことと、チェックアウトプロセスの改善により、訪問者が購入に至るコンバージョン率は前年比130%と大きく伸び、サイトの魅力度が高まっています。
 取扱高においては、8.9億円(前期比198.8%)とようやく10億円規模のサービスに成長しました。
 加えて、平均購入単価は86,296円と日本のBUYMAの3.8倍と高い水準を維持しており、プレミアムなマーケットプレイスとして北米で認知されつつあります。
以上の結果、エニグモ全体では、総取扱高676億円(前期比107.6%)、売上高76.1億円(前期比107.6%)、営業利益29.7億円(前期比98.0%)と厳しい環境の中で、増収を確保できました。
 当期業績の傾向及び今後の事業環境を考慮し、株主の皆様への感謝の気持ちとして、一株10円の普通配当を実施いたします。
 今期は、外部環境に大きく期待できない中で、このまま物足りない成長にとどまるのではなく、高い成長を取り戻すための転換点にする方針です。
 このような逆風の環境でこそ、事業や会社は大きく進化します。逆に、進化できない会社は淘汰されます。
 今こそ、本質的な施策に着実に取り組む変革のタイミングです。
 売上増に固執して一時的な販促活動に頼ったり、短期的な利益を絞り出すために本質的な投資を控えるのは、長期的には破綻の始まりです。
 短期的には減益を許容しながら、長期的視点で、顧客体験の向上につながる施策に投資を行っていきます。また、現在課題と感じている認知度と質について、長期的なブランディングも意識しながら認知施策にも取り組みます。さらにライフスタイルやトラベル、GLOBALBUYMAなど新領域を3年以内で成長に寄与できるよう戦略的に投資します。
 そのために5ヵ年中期目標を変更することとしました。
 現在、2年間経過した段階で、ほぼ達成できる水準で推移しておりますが、営業利益を目標値とした中期目標は、外部環境が変わってしまった中、今のエニグモが目指す方針と乖離していることが理由です。
 前述のとおり、短期的な利益よりも長期的な視点でトップラインの成長を追う方針に転換します。
 顧客体験を向上させ続け、末長くBUYMAを利用していただき、ライフタイムバリューを向上させることが、結果的に、より多くのリターンが得られると考えています。
 第19期のエニグモは、“世界を変える、新しい流れを。”という当社の信念(パーパス)に基づき、長期視点での投資を積極的に行い、世界レベルの企業へ成長する転換点とし、まずは早期の売上高100億円達成と、20%複利成長を実現する会社を目指します。

株主の皆様には、エニグモを長期的な視点で温かく見守っていただければ幸いです。
今後ともご理解とご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
2022年4月
代表取締役 最高経営責任者 須田将啓

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